【人工芝は雪が降る地域でも大丈夫!?】気になる耐久性と雪が積もった時の除雪方法とは

雪が降る地域でも人工芝は大丈夫かとお悩みの方はいらっしゃいませんか?
人工芝の積雪対策を理解することができれば、人工芝に雪が降っても、劣化など耐久性の心配はありません。

今回は、人工芝に雪が降っても大丈夫な理由に加えて、人工芝に雪が降った時の対処方法や、注意すべきポイントについてお伝えします。

積雪地域だけど人工芝を取り入れたいとお考えの方、人工芝の雪対策について気になる方は必見です。

人工芝は雪が多い地域でも大丈夫!?

年に1~2回や数えられる程度しか雪が降らないような地域であれば、特に心配することはありませんが、北海道などの寒冷地や、東北や北陸地方など冬になると日常的に積雪する地域にお住まいの方にとっては、「人工芝を取り入れたいけど雪に耐えることができるのか」「積雪地域では難しいんじゃないか」というお悩みがあるかもしれません。

しかし、それだけで人工芝を諦めてしまうのは早いです!

結論から言えば、人工芝が雪で完全に埋もれても、耐えることができるため問題ありません。ほとんどの人工芝は、芝葉(パイル)がプラスチック素材ですので、積雪が原因で劣化するという心配はご無用です。

人工芝に雪が染み込んで傷めるというような品質上の劣化はなく、積雪の地域でも安心して人工芝を取り入れられますよ。

積雪地域での人工芝の正しい選び方

人工芝は積雪地域でも大丈夫とお伝えしましたが、どんな人工芝でもいいというわけではありません。

きれいな人工芝を長く楽しむためには、人工芝の正しい選び方を知ることが大切で、気をつけてチェックしておきたいポイントがあります。

それでは、積雪地域での人工芝の正しい選び方についてお伝えしていきます。

人工芝の裏面にポリウレタン加工がされていること

人工芝の裏面がポリウレタン加工のタイプなら、耐久性が高く四季の気温差にも対応できるため、積雪地域でも劣化の心配はなく、人工芝を長く保つことができます。

中には裏面がポリウレタン加工ではなく、合成ゴムになっているタイプもあります。ゴムの場合だと、寒暖の差で裂けてきたり、使用年数によってひび割れてくるなどの劣化が進みます。また、雪の重さや水分による劣化も早くなってしまいます。

積雪地域でも安心して人工芝を取り入れるために、裏面がポリウレタン加工されているものを選ぶことが大切です。

水はけがいい人工芝を選ぶこと

水はけがいい人工芝を選ぶには、裏面の「透水穴」を確認しましょう。

この透水穴とは、水分や湿気を逃がすために水はけ対策で開けられているもので、水はけがいいものは雪が溶けて水になった時も排水しやすく、また雪かき後に、水で流すときにも水が溜まってしまうことがありません。

ホームセンターやインターネットなどで売られている人工芝は、水はけ対策をしていないものが多くあります。そのため、雪が溶けて流れるルート(水勾配)を確保することができず、積雪の場合は溶けて水になるまでに時間がかかるため、そのまま人工芝の上に放置しておくと、芝葉が寝てしまったり、人工芝の下地部分が凹凸になるなどの影響が出てきます。

水はけのいい人工芝についてはこちらで詳しく解説しています!

「人工芝は水はけが悪い」は間違い?水はけが悪くなる原因、対策方法を徹底解説

芝葉がポリエチレン・ポリプロピレン素材であること

積雪地域では、芝葉がポリエチレン・ポリプロピレン素材の人工芝を選ぶことも大事なポイントです。

ナイロンの芝葉は耐久性が低いため、積雪の重みに耐えられなかったり、またカビの発生や傷みやすいなどデメリットも多く、庭などの敷きっぱなしの場所には不向きです。

その点、ポリエチレン・ポリプロピレン素材は耐久性にも優れており、水も弾くためカビの心配もありません。

人工芝に雪が積もった時の正しい除雪方法

基本的には人工芝の除雪は必要ありませんので、数センチ程度ならそのまま自然に雪が溶けるのを待ちましょう。

ですが、多少の雪なら問題ありませんが、長く雪が積もる場合には、さすがに人工芝に負担がかかってしまうので、軽減するためにもある程度は除雪するほうがいいでしょう。

ただ、普通に雪かきをしてしまうと人工芝を傷めてしまう可能性もあります。少しでも人工芝を長持ちさせて傷めず綺麗に保つために、正しい除雪方法を知っておくことが大切です。

では人工芝を傷めない除雪方法をご紹介していきます。

水で流して雪を溶かす

人工芝の上に積もった雪を、水で流して溶かしていく方法です。

水はけのいい人工芝を使用していれば、自然に雪が流れていくため、簡単に除雪することができます。とはいえ、人工芝の上に5センチ以上積もっている場合は、雪が溶けないこともあるため、水で流す前に、スコップなどで軽く雪を取り除いてから流していきましょう。

まずは大まかに上部の雪をかいていきます。スコップをあまり雪深く入れてしまうと、芝葉に当たって傷つけてしまうため、まずは軽くスコップを入れて、雪がどれくらいの深さなのか確認しましょう。人工芝の緑は雪の中で目立ち境目がわかりやすいので、そこからはしっかり雪かきをしていきましょう。

上部の雪を取り除けたら、人工芝に残った雪をホースやジョウロで水をかけていき溶かし流します。水をかけて凍らないのか不安になるかもしれませんが、人工芝本体は凍らないので安心して下さい。

デッキブラシで取り除く

もうひとつはデッキブラシで取り除く方法です。

水で流す場合と同様に、ある程度スコップなどで雪を除去してからブラッシングしていくことが大切です。また、デッキブラシを使用することで、雪の重みで寝てしまった芝葉を起こすことができます。また、水だけでは落ちない汚れもブラシで擦ることできれいに落とせます。

ただ強い力を入れて擦りすぎてしまうと、人工芝を傷めるリスクがあるため、軽く雪を掃くようなイメージでブラッシングしましょう。

雪が降る地域での人工芝のメリット

雪が少ない地域ではあまりデメリットは感じられませんが、雪が多い地域だと少なからず人工芝が傷みやすいので少し悩んでしまったりしてしまいますよね。ですが、意外と知られていない積雪地域ならではの人工芝のメリットもあります。

では、どのようなメリットがあるのか見ていきましょう。

綺麗なお庭を保つことができる

天然芝または土や砂利などの庭の場合、雪が降ると土に混ざってドロドロになってしまい、お庭の景観を損ねてしまいます。

人工芝だとその上に綺麗な雪が残るため、土や砂利と混ざることなく、きれいなお庭を保つことができます。

雪かきが楽にできる

人工芝の緑は雪の中で目立つので、境目がわかりやすくなるため雪かきが楽になります。

下地が天然芝または土や砂利の場合と違い、人工芝の上に積もった雪が土と混ざらず、綺麗な状態で雪が積もります。そのため、特に特殊な道具が必要なわけではなく、スコップとホースやジョウロで簡単に雪かきをすることができます。

また、少しぐらいの雪であれば、溶けるまで放置しても人工芝の品質上で問題ないため、お手入れが簡単なのもおすすめのポイントです。

綺麗な雪で遊べる

お子様やペットと一緒にお庭で雪遊びする場合、泥が付くのは嫌ですよね。人工芝の上に積もる雪は直接地面に触れていないので、土と混ざることなくきれいな状態で残るため、清潔な雪の上で遊べるようになります。

とはいえ、落ち葉や枯れ葉を取り除くなどの普段の簡単なお手入れなしでは、清潔な状態を保つことができませんので、こまめにお手入れすることが大切です。

天然芝と比べてお手入れが楽

寒冷地に適している西洋芝は、雪が降ると雪腐病になりやすく、積雪時期の前に殺菌剤を撒いて対策しなければいけません。また、日本芝は冬に気温が下がると「冬枯れ」という状態になり、春には新芽が出て緑に色づきますが、冬は枯れているように見えてお庭が寂しい印象になってしまいます。

その他にも天然芝は普段からお手入れが必要で、ほとんどメンテナンスがいらない人工芝と比べて時間も手間もかかるため、雪が降る地域でお庭のメンテナンスを楽にしたいなら、人工芝が断然おすすめです。

雪が降る地域での人工芝のデメリット

積雪地域でのメリットをお伝えしましたが、もちろんデメリットもあります。しかしデメリットも気をつけることで、人工芝の積雪地域での魅力をより活かすことができます。

では、どのようなデメリットがあるのか見ていきましょう。

ケガのおそれがある

積雪地域の人工芝は、ケガにつながるおそれがあります。

人工芝の上に積もった雪が溶けきれず、凍ってしまうことがあります。その上を歩き滑って転倒してしまうなどのケガを防ぐためにも、雪を水を流したりデッキブラシで取り除くなど対策をすることが大切です。

地盤が凸凹になる

人工芝の下地部分(地盤)が凹凸になることがあります。

人工芝を施工する際に地盤をしっかり固めていないと、積もった雪の重みで地盤が凸凹しやすくなります。また、凸凹になってしまうと人工芝に水溜りができてしまうため、地盤をしっかり固めてから人工芝を敷くことが重要です。

雪で芝葉が寝てしまう

少しぐらいの積雪なら大丈夫ですが、多く積もってくると雪の重みで芝葉が寝てしまいます。人工芝の品質にもよりますが、積雪を放置してしまうと、景観が悪く見えてしまうため、2センチ以上の積雪は、できるだけ早めに除雪することをおすすめします。

雪が降る地域で人工芝を取り入れる時の注意点

積雪地域で人工芝を長く保つためには、意識すべきポイントがいくつかあります。いずれも大切なことばかりですので詳しく見ていきましょう。

地盤をしっかり固める

地盤をしっかり固めていないと、雪が積もった際に雪の重みで地盤が凹んでしまったり、水溜まりができやすくなってしまいます。人工芝を施工した後に人工芝の下地部分が凸凹してしまうと、人工芝を一度剥がしてから地盤改良をしないといけないため、必ず施工する前に、地盤をしっかり固めることがポイントです。

また、傾斜地に人工芝を施工する場合、斜面の雪がずり落ちるのと同時に、人工芝もずれてしまうおそれがあります。事故防止のためにも、人工芝を施工する際は専用のピンや接着剤できっちり固定しましょう。

人工芝を施工する時期に気をつける

積雪地域で人工芝の施工するには、梅雨や積雪の時期は必ず避けることが大切です。その時期に施工してしまうと、人工芝自体はきれいに敷いたとしても地盤が緩みやすいため、人工芝の耐用年数が短くなってしまいます。

人工芝の施工において、地盤の改良がどれだけ重要か下記の記事でご紹介しているため、ぜひあわせてチェックしてみてください。

【人工芝施工前に必ず確認してほしい】下地で人工芝の施工はどう違うのか

デッキブラシで芝葉を起こす

積雪地域では、人工芝の上に雪が積もってしまうことから、雪の重みにより芝葉が寝てしまうことが多くなります。芝葉が寝てしまうと、人工芝の景観が悪くなってしまいます。

人工芝のきれいな景観を維持するためにも、定期的にデッキブラシで芝葉を起こすお手入れをすることが大切です。

まとめ

今回は、雪が降る地域でも人工芝を施工して大丈夫なのかと人工芝施設に悩んでいる方に向けて、人工芝に雪が降っても大丈夫な理由、人工芝に雪が降った時の対処方法、積雪地域に人工芝を取り入れるときの注意ポイントについてご紹介しました。

雪が降る地域での人工芝は、デメリットをしっかり解消することができれば、きれいな景観や雑草対策、お子様やペットと一緒にきれいな雪で遊べるなどさまざまなメリットがあります。

積雪地域だけど人工芝が気になるという方はぜひ一度ご相談ください。

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