天然芝 VS 人工芝 選ぶならどっち?特徴やメリット・デメリットをご紹介!

ご自宅の庭を美しく彩るために、天然芝と人工芝のどちらを選ぶべきか迷っている方も多いのではないでしょうか。そこで、天然芝と人工芝の特徴やメリット、デメリットを紹介しますので、満足できるお庭づくりの参考にして下さい!

天然芝と人工芝の特徴

天然芝の特徴

天然芝は、自然の力で成長し続ける美しい芝生です。
そのため、環境への貢献や四季折々の変化を感じることができる魅力があります。

芝生には2種類あり、日本の庭に多く使われている芝草は高温多湿の環境に強い日本芝で、比較的寒さに強い西洋芝もあります。

人工芝の特徴

人工芝は、ポリエチレンやウレタンなどの合成樹脂から芝生に似せて作られた人工的な芝生です。
パイルの長さやカラーは様々で、リアル感を再現しているものまであります。

天然芝のメリット

天然芝の魅力は多くありますが、以下の点が特に挙げられます。

自宅で自然の四季を感じることができる

天然芝は、季節の変化によって姿を変えます。春には新緑が広がり、夏には鮮やかな緑が眩しいですし、秋には色とりどりの紅葉が楽しめます。四季を感じることができるのは、天然芝ならではの魅力です。

施工費用は安いがランニングコストが高い

天然芝は、人工芝に比べて施工費用が比較的安く抑えられます。
コストを平均すると人工芝の10分の1ほど。
種をまいて水やりをするなどの基本的なメンテナンスに工夫を凝らせば、低コストで美しい芝生を維持することができます。

ただし、芝刈りや除草など施工後のランニングコストが意外とかかってしまうので注意が必要です。

天然芝のデメリット

天然芝には以下のようなデメリットも存在します。

メンテナンスが大変

天然芝は、定期的な水やりや除草などのメンテナンスが必要で、手間と時間がかかります。芝の成長に合わせた適切な管理が求められ、手入れを怠ると芝生の美しさを損なう可能性もあります。

きれいに育てるのが難しい

天然芝は生物であるため、病気や害虫の被害にも注意が必要です。
そのために適切な肥料や農薬の使用など、専門的な知識も必要です。
理想的な芝生を育てることは、初心者にとっては難しいかもしれません。

日当たり・風通しが重要

天然芝は、日当たりと風通しの良い環境で育てることが重要です。
一日中日陰になる場所や日当たりが悪く湿気の多い場所では芝が育たないだけでなく、病気や雑草の発生リスクが高まります。

人工芝のメリット

人工芝には、以下のようなメリットがあります。

メンテナンスが楽

人工芝は、天然芝とは違い定期的な刈り込みや水やりが不要なため、メンテナンスが非常に簡単です。

ただし、永久メンテナンスフリーではないため、経年劣化に伴い新しい人工芝に交換することが必要です。一般的に人工芝の耐用年数は7~10年といわれています。

雑草が生えにくい

人工芝は、合成繊維やプラスチックから作られているため、雑草が生えにくい特徴があります。雑草を抜く手間を減らし、お庭を美しい状態を保ちたい方には、人工芝が向いています。

防草シートの上に人工芝を敷くことによる雑草対策は非常におすすめです。

敷く場所を選ばない!

人工芝は、コンクリートの上にも敷くことが出来るので、マンションのベランダでも楽しむことが出来ます。
また下地の状態や地形を選ばず、ほぼどんな場所にも敷くことができ、地面の凹凸や日当たりの悪い場所でも、美しい芝生を楽しむことができます。

クッション性があり、子どもも安心

人工芝は柔らかなクッション性があり、走り回る子どもたちにとって安全な遊び場となります。また、転んでも怪我をしにくく、お子様を安心して遊ばせることができます。

人工芝のデメリット

一方、人工芝には以下のようなデメリットもあります。

バーベキューや花火はできない

人工芝は合成樹脂で出来ており火に弱いため、バーベキューや花火などの火気を使用するアクティビティは避ける必要があります。
どうしてもお庭でバーベキューをしたい場合は、人工芝を敷いていない広めなスペースをつくるか、防炎認定を受けた人工芝を選ぶようにしましょう。

夏場は暑い

合成樹脂で出来ている人工芝は太陽の熱を吸収しやすく、夏場には表面が熱くなることがあります。
そのため、素足で歩く際には熱対策が必要です。
一番手軽で効果的なのが打ち水で、水を撒くことで温度が約10℃程下がるといわれています。
特に子供やペットを夏に庭で遊ばせる場合は、水を撒いてからにしましょう。

施工費用が高い

人工芝の購入や施工には、一定の費用がかかります。
1平米あたり約500円~6,000円と安価なものから、10,000円を超えるような高級なものまであり、天然芝と比べると初期投資が高くなってしまいます。
しかし、費用が掛かるのは最初だけで、ランニングコストはほとんどかかりません。

冬でも青々としたお庭に違和感も

人工芝は一年中美しい状態を保つことができる反面、周りの草木が枯れる秋から冬にかけては、違和感を感じることも少なくありません。

人工芝と天然芝はどちらのほうが良い?

最終的な選択は個人の好みやニーズによります。
天然芝は自然の美しさや季節の変化を楽しむことができますが、メンテナンスや条件に制約があります。
一方、人工芝はメンテナンスが簡単で、多くの場所に敷くことができますが、自然の風景や質感を完全に再現することはできません。

ご自身のライフスタイルや庭の条件、予算などを考慮して、どちらの芝生が最適かを判断してください。