どんな人工芝を選べばいいの?人工芝のおすすめの選び方をご紹介!

土のお庭だけでなく、ベランダや屋上など様々な場所に設置することができる人工芝は種類や性能も様々。理想のお庭に合った人工芝を選ぶためのポイントを項目別にご紹介していきます。

人工芝のおすすめポイント

人工芝とは、ポリエチレンやウレタン、ナイロンなどを使って天然芝に似せてつくられた芝です。
土のお庭だけでなく、ベランダ、玄関、ウッドデッキ、屋上、室内など様々な場所に設置することができます。

最近では天然芝にそっくりな「リアル人工芝」と呼ばれる製品も登場しており、人気を集めています。

メリット

人工芝の大きなメリットのひとつは、設置場所を選ばずにお庭やベランダを手軽におしゃれにできることです。天然芝と違い、日当たりの悪い場所でも問題なく設置できます。

また、耐久性が高く、水やりや芝刈りなどのこまめなお手入れがいらないのも大きなメリット。掃除機やほうきで人工芝の上に落ちたゴミを除去したり、雑巾で汚れをふき取るなどの簡単なメンテナンスだけで、10年前後は美しい状態を楽しめます。

防草シートと組み合わせることで雑草対策にもなり、冬になっても枯れないので季節に関係なく年中きれいな景観をキープできます。

デメリット

人工芝のデメリットのひとつは、初期費用が高めである点です。製品によって異なりますが、天然芝は1m²あたり500〜3,000円前後のところ、人工芝は1,500円~6,000円が相場。設置を業者に依頼する場合は、施工費用などが別途必要となります。

DIYをするには、下地の整地や人工芝の継ぎ目を目立たないように工夫するなどの手間がかかる点
季節に関係なく年中きれいな景観をキープできる反面、季節感がない点
また、熱しやすく冷めやすい特徴から真夏は裸足で遊ぶ前に打ち水などをして熱を冷ます必要があることもデメリットです。

芝葉の見た目のおすすめ

人工芝のリアルさには、芝葉の色とつやが重要です。

色は単色ではなく複数の色味や枯葉の色が適度にミックスされているものだと、色合いを天然芝に近づけることが出来ます。
また、芝葉の1本1本につや消し加工が施されていることもポイント。つやを消していない人工芝は、太陽光に当たるとビニールっぽいテカリが出てしまいます。
さらに、まっすぐな芝葉と縮れた芝葉がミックスされていれば、より天然芝そっくりに見えます。

芝葉の長さのおすすめ

ゴルフの練習などには20mm程度がおすすめ

ゴルフの練習用には、20mm程度の毛足が短いモノがおすすめです。
ゴルフボールが芝葉に引っかかりにくく、実際のグリーンに近い感覚でパター練習ができます。

毛足の短い人工芝はクッション性が低めなので、スパイクを履いて行うサッカーなどには不向きです。

エクステリアとして使う場合は30mm程度がおすすめ

エクステリア用の人工芝なら、自然な見た目と天然芝に近い触り心地を兼ね備えた30mm程度がおすすめ。
適度なクッション性があり、転倒してもケガをしにくいため、小さい子どもの遊び場にもぴったりです。

また、ドッグランを作りたい方にも犬の足腰への負担を軽減できるので30mm程度の人工芝が人気です。

サッカーなどにはクッション性のある40mm程度がおすすめ

サッカーやフットサルなどを楽しみたい方には、40mm程度の人工芝がおすすめ。
40mm以上の人工芝には優れたクッション性があり、転んでもケガしにくいので、激しい動きを伴うスポーツをするのに適しています。

また、40mm程度の人工芝は天然芝では味わいにくい高級感があるのも魅力です。
お庭の景観をよくするだけでなく、室内やベランダに敷いてラグジュアリーなカーペットとして楽しむのもおすすめです。

葉先の形状のおすすめ

人工芝の感触は芝葉の長さだけでなく、葉先の形状によっても大きく異なります。

安価な人工芝に多いのは、I型と呼ばれる葉先がフラットなタイプです。芝葉は倒れやすいですが、その分触り心地は柔らかいので、住宅の庭など広い場所でよく使われます。

リアル人工芝では、葉先がV型の人工芝が多め。起立性が高く芝葉が倒れにくいのが特徴で、見た目もリアリティがあります。ただし、芝葉が倒れにくい分、肌触りはチクチクして痛い傾向があるので、小さい子どもを裸足で遊ばせるのには不向きです。

また、最近では、I型とV型の長所をあわせた、葉先がC型の形状が人気。十分な起立性がありながらも触り心地がソフトで、リアル人工芝での採用が増えています。

素材のおすすめ

人工芝は使用されている素材によって耐久性が変わります。

・ポリプロピレン
耐久性を求める場合は、高密度のポリプロピレン製がおすすめ。一般的に使われる人工芝の素材の中でもトップクラスの耐久性があり、激しい運動にも対応できます。ただし、ポリプロピレン製は、感触が固めで価格も高価になりがちです。

・ポリエチレン
家庭の庭などに設置する場合はポリエチレンがおすすめ。ポリプロピレンには劣るものの高い耐久性があり紫外線にも強く、価格もポリプロピレンより安めです。

・ナイロン
ナイロン製は安さや柔らかさは優れていますが、耐久性が低くカビやすいため屋外での設置には不向きです。

また、耐久性については人工芝の裏面もチェックが必要。裏面にポリウレタン加工がされているものであれば、ひび割れなどの劣化が起こりにくくなるので、合わせて確認してみてください。

人工芝を敷く場所ごとのおすすめ

人工芝のタイプは主に、ジョイントタイプとロールタイプの2つです。

どちらがおすすめかは人工芝を敷く場所で決まります。

ベランダなどの狭い場所には「ジョイントタイプ」がおすすめ

ジョイントタイプとは、約30cm四方の正方形の人工芝のことで、ジョイント部分に人工芝同士をはめ込んで敷いていきます。
1枚あたりのサイズが小さく、広さを調節しやすいので、手軽に設置できますが、ジョイントタイプはロールタイプよりも継ぎ目が目立ちやすく、枚数が増えると価格も高くなるため、広い場所には不向きです。

庭などの広い場所には「ロールタイプ」がおすすめ

庭などの広い場所に人工芝を敷きたい場合には、ロールタイプがおすすめ。
カーペットをぐるぐると巻いたようなロール状で販売されている人工芝のことです。
ロールタイプの特徴は、1枚で広い範囲をカバーできるため継ぎ目が目立ちにくいこと。また、地盤の形や植木などに合わせてカットして、フィットさせられる点も魅力です。

ただし、ロールタイプはサイズが大きくなると重くなり、運搬するのが大変。さらに、ロールタイプは水はけや日当たりが悪い場所に敷くとカビが生えやすい点にも注意が必要です。

人工芝のおすすめ機能

水はけ対策

庭や屋上、ベランダ、玄関前のアプローチなど、人工芝を屋外に設置する場合は、水はけも大事なポイントです。

ロールタイプの人工芝の場合は、裏面に透水穴が空いているか確認しましょう。おおよそ10cmぐらいの間隔で透水穴が空いていれば、水がしっかりと流れます。また、素材は保水性のあるナイロンは避け、ポリプロピレンかポリエチレンがおすすめです。

ジョイントタイプの人工芝の場合は裏面にプラスチック製のすのこなどの土台が付いているがおすすめ。土台や継ぎ目部分に隙間があり、水はけのよい製品がほとんどです。

雑草対策

雑草対策として人工芝を敷いても、継ぎ目や透水穴などの隙間から雑草が生えてきます。
防草シートを敷いてから人工芝を敷くのもよいですが、最近では防草シート付きの人工芝もおすすめです。

防カビ対策

日当たりの悪いところや、でこぼこした地面など、カビが生えやすい場所に設置したい場合は防カビ加工が施された人工芝がおすすめです。
また、芝葉の色あせを予防したい場合には、UVカット加工が施された人工芝を使用するのがおすすめです。

静電気対策

人工芝は静電気が起こりやすい素材でできているモノもあります。
小さなお子さんの遊び場やドッグランを作りたい場合は、静電気防止加工を施した人工芝を選びましょう。

防炎対策

人工芝の中には、防炎機能付きの製品があります。
ただし、防炎機能はまったく燃えないわけではなく、あくまでも「燃えにくい・全体に燃え広がりにくい」という意味なので、人工芝の上でバーベキューや花火をするのは厳禁です。

自分に合った人工芝を選んで、素敵なお庭に

自分に合った人工芝を選ぶためには、エクステリア用、サッカーやゴルフの練習用など、用途を明確化しておき、イメージと実際の製品の見た目が合っているか、必要な性能を備えているかを事前にしっかりと確認しておくことが大切です。
ぜひ今回の記事を参考に、自分に合った人工芝を楽しみながら選んでみてください。