【人工芝にカビが発生!?】施工前に知ってほしいカビの原因と対策方法を徹底解説

人工芝を敷きたいけど、人工芝を施工するとカビが生えるのではないかと悩んでいませんか?

今回は、

人工芝を施工した後の、カビの発生が心配。
人工芝はカビ臭くならない?
人工芝にカビが生えてしまった場合どうしたらいいの?

というお悩みを解決します。

✔️本記事の内容

・人工芝にカビが生える原因
・カビにくい人工芝の選び方
・人工芝のカビ対策方法

について詳しくご紹介します。人工芝を清潔に保ちたい方や、人工芝のカビについてお悩みの方は、是非チェックしてください。

人工芝にカビが生える原因

人工芝自体にカビが生える要因はありませんが、カビは生えてしまいます。とはいえ人工芝がカビてしまう主な原因は、人工芝以外にあります。人工芝を施工してカビが発生してしまう根本的な要因と原因を見ていきましょう。

高温多湿な環境

水溜りができる場所や水はけが悪い場所は高温多湿の環境ができてしまいます。人工芝はプラスチック素材でできているため、水を弾きやすいのですが、湿気がこもるような環境を作ってしまうと、カビが発生してしまいます。

水はけの悪い地盤

水はけ対策をしていない地盤の上に人工芝を施工してしまうと、人工芝と地盤の間に湿気が溜まりやすくなります。また、人工芝の凹凸ができやすくなり、水たまりもできやすくなってしまいます。水はけが悪い地盤はカビの発生に繋がってしまうのです。

日常の簡単なお手入れ不足

落ち葉や枯れ葉の掃除をせず、放置してしまうと落ち葉が枯れ葉が腐ります。腐ってしまった落ち葉や枯れ葉がカビの栄養となり、カビの発生に繋がってしまいます。

また、人工芝の上にこぼしてしまったジュース等の飲み物や、ペットのフンや尿の汚れも放置してしまうと、カビ発生の原因になりかねません。

人工芝がカビやすい場所

人工芝自体はカビが生えにくいものですが、環境や場所によってはカビが生えてしまうことがあります。カビは、高温多湿になるとどんな場所でもカビが生えやすくなってしまいます。人工芝を施工した時にカビやすい場所についてみていきましょう。

水溜まりができる場所

水溜りができる場所は、水はけが悪いため、湿気が溜まってしまいます。特に、人工芝でカビが生えてしまう原因で多いのが、水たまりが残ってしまい、カビが生えてくるというケースです。

日当たりがよくない場所

日陰や花壇の下などの日当たりがよくない場所は、水はけが悪くなってしまい、湿気が溜まる環境になってしまいます。湿気がたまる環境は、カビが簡単に繁殖してしまうため要注意が必要です。

人工芝が凹凸している場所

人工芝が、凸凹している場所は、水はけ対策をしていないと、水溜りができてしまったり、粘土土にように水分を含みやすい土になりやすいです。万が一、粘土土になってしまうと、地面の水はけが悪い状態が続いてしまうため、水はけをよくする地盤改良が必要です。

カビにくい人工芝の選び方

カビにくい人工芝の商品を選ぶことで、カビの発生リスクをより軽減することができます。カビにくい人工芝の選び方についてみていきましょう。

抗菌加工がされているもの

抗菌加工がされていることにより、カビの元となる雑菌が発生・増殖しにくく、カビの発生を防ぐ効果が期待できます。とはいえ、必ずしもカビが発生しないとは言い切ることができません。人工芝の表面が汚れてしまっていると、抗菌加工の効果が充分に発揮することができないのは勿体無いです。

抗菌加工の効果をしっかり発揮させるためにも、定期的なお手入れやメンテナンスをすることが大切です。

排水穴がついているもの

商品により様々ですが、水はけをよくするために、人工芝の裏面には排水穴がついています。排水穴がついていると、透水性が高くなるのでカビ対策に効果抜群です。

とはいえ、排水穴がついていればいいとは限りません。排水穴の量が少なかったり、排水穴のついている間隔が広すぎている場合は水はけが悪い可能性があります。人工芝の水はけが気になるという方は1度サンプルに直接水を流してみるなどのお試しをおすすめします。

カビが生えにくい素材を使用している人工芝

カビが生えにくい人工芝はポリエチレンやポリプロピレンの素材を使用している人工芝です。さらに裏にウレタンコーティングがされているものがおすすめです。

ナイロン素材の人工芝や裏に合成ゴムが使用されているものは吸収性が高く湿気が溜まりやすい特徴があります。

芝にはポリエチレンやポリプロピレンを、裏にはウレタンコーティングがされている人工芝を選びましょう。

カビ対策を最重視するならジョイントタイプ

カビ対策を最重視するなら、人工芝の裏にすのこが付いているジョイントタイプの人工芝がおすすめです。すのこの高さだけ地面から離れるため、水はけが良くなります。また2枚、3枚とつなぎ合わせて施工するので、繋ぎ目が多くなることで排水場所が多くなります。

ただ、繋ぎ目が多い分、見た目のリアルさに欠けてしまうところがデメリットです。

人工芝施工の時にできるカビ対策法

カビが生えるからと言って人工芝を諦めてしまうのは非常に勿体無いです。諦めるのではなく人工芝施工の時にできるカビ対策法を知り対策を行うことをおすすめします。

雑草対策を徹底する

人工芝の施工前に雑草除去をしっかりすることです。プロの方に頼まれる方は心配がほとんどいらないのですが、DIYの場合は雑草に注意が必要です。

もし、人工芝を敷く前に雑草が残ってしまった場合、雑草が成長するため、人工芝に湿気がこもってしまいます。湿気はカビにとって好都合であるため、雑草対策を徹底することをおすすめします。

水はけのいい下地材を使用する

人工芝の敷く場所の下地材は水はけのいい路盤材や山砂等の再生砂を使用することがポイントです。人工芝自体を水はけのいい品質を選んだから大丈夫と安心はできません。

地盤の水はけ対策をおこなわずに人工芝を敷くと湿気が溜まりやすくなります。悪化してしまうと、粘土土のような水分を吸収しやすい地盤になってしまうため、水はけの下地材を使用することが大切です。

※粘土土…湿った状態が長く続いてしまう土(1時間ほどで水が引かない)

水勾配を確保する

人工芝施工時に水勾配を確保することが重要です。水を流すための排水ルートを確保し、湿気を溜めないことがポイントです。

また、ベランダの場合、ほどんどのベランダは建設段階で傾斜がついていますが、人工芝を固定する際に水が流れるルートを確保し、固定するテープで、排水溝を塞がないようにすることが大切です。

※水勾配…水を流すために水平よりもわずかに傾斜をつけた勾配のこと

地面の凸凹を整地する

地面が凸凹している場合は、水溜りができてしまったり、粘土土にように水分を含みやすい土になりやすいので、土や砂を投入して平らにしましょう。

石や雑草で凸凹している場合は、まず大きい石や太い根っこを除去して、地面を平らにします。

このように地面を整地することはカビ対策にも有効ですが、人工芝の見た目や長持ちさせるためにも必要な作業なのです。

庭以外の場所に敷いた人工芝にカビは生える?

庭以外の場所に敷いた人工芝もカビが生えるのでしょうか?

屋上やベランダ、テラス、室内などの場所別にお伝えします。

 

コンクリートや屋上、ベランダ、テラスに敷いた人工芝にカビは生える?

カビが生えにくいポリエチレンやポリプロピレンの素材を使用している人工芝を選んでいれば、コンクリートやタイルに敷くからといって、カビが生えやすくなる心配はありません。

フローリングや室内に敷いた人工芝にカビは生える?

こちらもカビが生えにくい素材を使用した人工芝を選べば、カビが生えることはほぼありません。特に室内は雨で濡れることもないので、安心です。

人工芝施工後にできるカビ対策法

人工芝を施工する際にカビ対策をしたからといって安心してはいけません。人工芝を施工した後にできるカビ対策のポイントについて見ていきましょう。

簡単なお手入れをすること

人工芝施工後に簡単なお手入れをすることがカビ対策のポイントです。落ち葉や枯れ葉、飲みこぼしたジュース等をそのまま放置してしまうと、カビの原因となる雑菌が発生しやすくなります。竹ぼうきではく、汚れを拭き取る等の簡単な手入れでカビ対策ができます。ゴミや汚れを気づいたら定期的にお手入れすることをおすすめします。

人工芝の上に物を置かないこと

人工芝の上にプランターやミニ倉庫等の物を置かないことがカビ対策のポイントです。ガーデニングを楽しみたいという方は特にプランターをおきたいと思われがちです。とはいえ、湿気が溜まりやすくカビの原因に繋がってしまうため、なるべく人工芝の上に物を置かないようにすることが大切です。

人工芝にカビが生えてしまった際の対処法

人工芝にカビは人工芝施工時にしっかり対策をしていれば、生えてくることはほとんどありません。とはいえ、人工芝施工後にカビが生えてしまった際には、どのような対処をすればいいのか、についてご紹介します。

洗い流す

デッキブラシや高圧洗浄機を使用して洗い流します。人工芝はプラスチック素材でできているため、人工芝表面のカビを早期に洗い流すことができれば、綺麗に落とすことができます。

人工芝を張り替える

どうしてもカビがひどい場合は、カビの部分が広がってしまうため、人工芝自体を張り替えることをおすすめします。

また、人工芝を張り替える際には、カビを予防するために、地盤のカビ対策を徹底して行うことがポイントです。

カビキラーを使用する

どうしても人工芝のカビがひどい場合はカビキラーを使用してカビを除去します。カビキラーの成分で人工芝が変色してしまったり、人工芝の劣化を進めてしまうリスクがあるため、おすすめはできません。

※自己責任でお願いします。

まとめ

今回は、人工芝のカビが不安、人工芝にカビが生えてしまった悩んでいる方に向けて、人工芝のカビ対策方法についてご紹介しました。人工芝を施工したいけど、人工芝はカビが生えてしまうからやめよう、と諦めてしまうのは非常に勿体無いです。

人工芝のカビ対策をする上で、品質がいいものを選ぶことはもちろん、雑草や汚れに注意することが大切です。

とはいえ、カビ対策がちゃんとできるか不安、難しいなと思う方は、ぜひ専門業者に相談してみることをおすすめします。正しい知識と正しい方法で、人工芝を楽しみましょう!!