【夏場にBBQを楽しみたい方は要注意】人工芝が火災になる危険性はあるのか

こんな方はぜひご覧ください!

・人工芝って燃えやすいのでは?
・人工芝を敷いて火事の心配はないのか?

このようなお悩みがある方におすすめの内容になっています。

天然芝や雑草が燃えやすいから、人工芝が燃えやすいのではないかと、火災のリスクが気になっている方に向けてお伝えしていきます。

ですが人工芝は燃えにくい素材でできていますのでご安心ください!

この記事では

・火災のリスクを軽減する人工芝の選び方

・注意するポイント

についてお伝えしていきます。

火災のリスクを軽減する人工芝の選び方

火災のリスクを軽減するためには、防炎認定を受けている人工芝を選ぶことが大切です。

防炎認定は繊維製品の燃えにくさと安心の目安で、防炎性がある人工芝は万が一の場合でも安全なのです。

弊社の人工芝はすべて難燃性樹脂で出来ており、 防炎製品として認定されていますので、屋内外を問わず安心してご使用していただけます。
また、ホームセンターやインターネットで購入される場合には、「防炎製品」と記載があるか要チェックです。

詳しくはこれからご説明していきます。

人工芝は「燃えにくい」素材でできている

人工芝のデメリットとして「熱に弱いこと」がありますが、「燃えやすい」というわけではありません。

人工芝の芝の部分は「樹脂」で出来ていますが、その樹脂には特殊な薬剤を混ぜ合わせることで、燃えにくくなるように工夫がされています。

例えばBBQをしていて火花が人工芝の葉の上に落ちてしまった場合、その部分が熱で溶けてしまう可能性はありますが、そこから燃え広がってしまうということはありません。

多くの人工芝には難燃性樹脂が使用されている

「燃え広がらないように工夫がされている」「自己消火能力がある」といわれる樹脂のことを『難燃性樹脂』と呼びます。

多くの人工芝にはこのような難燃性樹脂が使用されていますので、安心してお庭などに敷くことが可能です。

ただし、安価な人工芝などは難燃性樹脂を使用していない可能性もありますので注意が必要です。
心配であれば販売している業者に問い合わせる、説明文にあるかチェックするなどして確かめてから購入することをおすすめします。

中には「防炎認定」されている人工芝も

販売されている人工芝の中には「防炎認定」を受けている商品もあります。

「公益財団法人日本防炎協会(JRA)」という協会が認定しているもので、ここが定めた一定の基準をクリアした「燃えにくい」商品のみが認定を受けられます。

防炎というとまず思い浮かぶのが「防災頭巾」など災害時に着用するものであったり、お店で「防炎」と記載されているような商品ですが、実はそれだけではありません。

布団やベッドカバーといった寝具、カーテンやカーペット、じゅうたんなど、室内で使われている多くの商品が防炎認定を受けています。

防炎認定を受けることでなにが変わるのか?

「防炎認定」は、消防法に基づく一定の基準をクリアできるかどうかの試験が行われ、一定以上の基準を満たすことで「防炎製品」と認められます。

防炎認定を受けることで、仮に火事が起こっても燃え広がりを防ぐ効果があるなど、災害が広がらないようにするメリットがあるため「安全性が高い商品」といえます。

つまり、防炎認定を受けることで商品のクオリティが一定以上あるという点、安全性が高いという点を証明することが出来るのです。

人工芝が「防炎認定」を取得する理由

「防炎認定」の試験を受けるにはコストがかかりますので、商品価格などにも影響があります。

人工芝は屋外で使用されることがほとんどなので、わざわざ防炎認定を取得している人工芝は少ないかと思います。

それでも、防炎認定をとって人工芝が販売されているのには理由があります。

最近では室内に人工芝を検討する方も増えており、ご家庭で人工芝をカーペット代わりに敷いたり、お店のデザインとして一部を人工芝にすることもあります。

仮に火事が起きてしまった場合、室内で使用しているカーテンなどは防炎認定を取得しているのに人工芝が防炎認定を受けていないものですと、人工芝から火災が広がる可能性があります。

屋内であればこそ、防炎認定を受けていることは非常に重要になります。
また、屋外でも防炎認定を受けていることで、より安心して使用することができます。

「防炎」は「不燃」ということではない

これまで防炎についてご説明しましたが、注意していただきたい点があります。

それは、防炎認定を受けたものも含めて人工芝は「不燃」というわけではない、ということです。

燃え広がるのを防ぐ、燃えづらい(防炎)というだけであり、まったく燃えない(不燃)というわけではありません。

ですので、「火の近くに置いても平気」というわけではありません。

注意するポイント

夏場に人工芝のお庭でバーベキューをしたいなど、多くの方からたくさんお声をいただきます。
芝の緑で涼しげな雰囲気を味わいながら、バーベキューできるといいですよね。

ですが、ちょっと待ってください!

防炎認定を受けた人工芝であっても「不燃」ではありませんので、人工芝の上でバーベキューをする際には注意していただきたい点があります。

・人工芝の上に直接コンロを置かない

・火花が飛び散るおそれがある

・レンズ現象にも要注意

それでは、ひとつずつ見ていきましょう。

人工芝の上に直接コンロを置かない

まず、人工芝の上に直接コンロを置かないことです。

人工芝のデメリットとして、熱に弱いことがよく取り上げられます。
「ちょっとでも燃えたとしたら一気に燃え広がってしまうのでは?」と不安になる方もいるかもしれませんね。
ですが、人工芝の素材として多く使われている、ポリエチレンの耐熱温度は110度くらい、ポリプロピレンは140度くらいで、天然芝と比べても燃えにくいといえます。

とはいえ、いくら防炎製品といえども、直接コンロを置いた部分は、写真のようにコンロの熱によって変色してしまいます。
炎や煙が出て燃え上がったりはしませんが、一度このように変色してしまうと、もう元の綺麗な状態には戻りません。

人工芝を綺麗に保つためにも、人工芝の上に直接コンロを置かない、または防炎シートを使用してその上にコンロを置くなど、必ず対策をするようにしましょう。

火花が飛び散るおそれがある

次に、火花が飛び散る恐れがあることです。

バーベキューをしていると、火花が飛び散ることが多いです。
理由は一つ目と同様で、人工芝はプラスチック素材なので、火が出て燃えることはありませんが、火花が飛び散ったところは溶けてしまいます。

例えば、ペットボトルを想像してみてください。ペットボトルに火を当てると、その当てた部分が変形して溶けてしまいます。
これと同じ原理で人工芝も溶けてしまうのです。

防炎シートを敷くだけでも、人工芝が綺麗に保てますので必ず対策をしましょう。

収れん現象にも要注意

太陽光がレンズや鏡などによって、反射または屈折して1点に集まることを「収れん現象」といいます。

これによって一部分にそのエネルギーが集中して、高熱が発生することがあり、人工芝が溶けたり焦げたりすることがある場合があるのです。

人工芝の性質上、大きな火災になるようなことは考えにくいですが、人工芝を長持ちさせるためにも、ペットボトルや透明のガラス容器などは、人工芝の上に放置しないほうが良いでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

きちんと防炎認定を受けている人工芝を選び、しっかりと正しい対策をしていれば、人工芝の上でバーベキューも思う存分に楽しむことができますよ。

夏場も緑がきれいな人工芝の上で楽しみましょう!